福島まつかわ農スポ協議会(R1~R3)

【地域課題・事業概要】

 全国的に農業就業者の減少や担い手の高齢化等が進行する中、「福島市松川町地区」においても農業労働力不足は顕在化してきている。

 農業労働力の減少は、地域にとって伝統(祭等)の継承や自然環境・インフラの整備に関わる大きな問題であり、コミュニティー崩壊の危機にまで及んできている。

 「農業の新しい働き方」によって再構築すべき課題は、農業という生産活動の継続のみならず、地域産業を発展させながら地域の伝統文化、自然環境の維持、コミュニティーの再構築等、地域活性化に資する展開を念頭に進めていくことが必要であると考えた。

 今般の事業において、具体的には、新たな“農業プレイヤー”創出」のために、地域農業の労働力不足の実態と地域における労働力の実態調査を行い、新規就農者や担い手の経営発展を支えるために、関係機関が連携して必要な時期に望まれる労働力をマッチングする体制の構築に取り組む。

 また「“いつでも・どこでも・だれでも”アグリ支援システム」を構築し、多様な人材が気軽に農業に参加でき、福島市松川町地区を支援することを可能とするともに、人材確保や、技術向上などの課題を解決するため、「産学官連携」により、専門家の指導を仰ぎながら人材の質・量の向上を図る研修会等を開催する。

 福島市松川町地区における主力作物である「米」・「果樹」や新規作物の「ネギ」の持続的生産や所得向上に向けて、関係機関や団体が連携し、労働力不足の解消を視野に、多様な人材を確保するための「農業の新しい働き方」を推進する。

 そして、地域農業を支える人材を確保、育成し農家とのマッチングを行う体制を構築することはもとより、それらの人材が関わり、地域活性化につながる農商工観光連携やコミュニティー活動や関係人口の拡大も視野に入れた展開を模索する。